2021年04月09日

 磨く。


 石は磨かなければ光らない。ならば、人はより研かなければ輝かない。

如来立像.JPG


 切磋琢磨すると言う。どんな時でも必要な覚悟や心意気だろう。

馬頭観音座像.JPG


 ただ、路傍の石を磨いても石は石。それ徒労と知る。

釈迦如来坐像.JPG


 されど、点滴石をも穿つと云う。

馬頭観音座像.JPG


 時を超え熱い滴を枯らすな。

阿弥陀如来坐像.JPG


 君よ、自己を肯定せよ。


 写真は、浜松市美術館 2021.3/25-4/24 「みほとけのキセキ」より


posted by 工房藤棚 at 19:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言

2021年02月19日

大スカか、はずる キャスト ダイス。


 「はずる」シリーズの新しいモデルが2月13日より発売されている。はずる キャスト ダイス(CAST DICE)でLEVELは3である。角のとれたサイコロ状の小さな黒枠の中に、三つの同形である銀色のピースが絡み合っているが、その遊びは必要以上と思われるほど大きい。

はずる キャスト ダイス


 外箱裏には「枠からすり抜けて落ちそうな賽の目の3つのピース」とあるが、運が悪いと本当にアッと言う間に崩れ始め元に戻らなくなる。それは最初の状態を十分に確かめる暇もないままに。その箱の表右下のキャッチコピー「はずすパズル」が虚しくシュールである。

ダイス 箱表


 〔スカ〕とは、
 1.物事が期待どおりにならないこと
 2.あてがはずれること、はずれ、へま

キャスト ダイス箱裏


 組み直して再度挑戦したら、流石に必ずしも形を保てないわけではないが、「はずすこと」に対する感動は勿論のこと喜びや達成感は皆無である。ならば「もどすこと」に面白さとか楽しさや期待感を持てるかと問われたらそれも無茶だろう。

はずる CAST DICE


 そこにあるのは、軽い徒労感と重い作業前の失意である。狭い枠内に軸が偏心したピースを窮屈な動きで押し込む。発想と手順によっては簡単ではないだろうが、得るものはマンホールの蓋が丸い理由を再確認することのみであろう。

キャスト ダイス


 <使用上の注意>に「ピースを無理に移動させると固まってしまい動かなくなることがあります。スムーズに動かせる範囲内で移動させて下さい」とある。その苦情は覚悟の上で、もう少し加工精度を上げ、ある工夫をしたら、今までに殆ど存在しなくて、滅多なことでは外せない故にゲームレベルの概念を超え、新しい価値観を要求するパズル「キャスト ダイスU」が可能ではないかと考えたがどうだろう。



posted by 工房藤棚 at 10:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | HUZZLE・CastPuzzle

2021年01月01日

2021 あけましておめでとうございます。


 明けましておめでとうございます。

金剛力士像

 新しい年を迎え皆様のご健康とご多幸をお祈り致します。

平等院 鳳凰堂

 旧年を振り返ってみると、「はずる」シリーズとして記憶に残っているのは「CAST CYCLONE(ZERO)」のみである。それは限定版で発売されたのだが、現在は通常版として表面の処理を変えて販売されている。個人的にはかなり楽しめたし、パズルとしてのレベルの高さや面白さは絶妙だと思うのだが、何故かAmazonでは評価が全く付かず、某掲示板では閑古鳥が泣きながら鳴いている。

広目天立像

 また、絶版とした「マリンシリーズ」他を限定で「はずる」として販売したらしいが、一言往生際が悪い。あざとさがつきまとい、例の苦い嫌悪感を覚えた。そうして私のパズル愛は醒め冷え込んでいく。それは時代に追い付いていけない者の嘆きであり滑稽であるが、少し哀しいのは残念ながら仕方がない。

わらべ地蔵

 更に猛威をふるう新型コロナ禍であるが、趣味の仏像彫刻は、未だ飽きずにより励んでいる。どんなことにも言えるのであるが、特に「継続は力なり」を実感させられる。巧く上手になるには経験が一番である。だから真摯な努力を続けることが最善の上達の道であるのは、普通に大人なら誰でも分かっている。しかし、それが叶わないからもどかしいし切ない。

制多迦童子立像

 相性も大事であるが、最後は気であろう。元気の気であり本気の気である。けれども奥は果てしの無きが如く深く暗く、儚い幻想は闇へと紛れる。並の素人が本気で取り組んだとしても到達できる段階は高が知れていることも悲しい現実である。されど彫る。ひたすら彫る。ある時、無我夢中で彫っていたら知らずにスティーブ・ジョブスの言葉を繰り返しつぶやいていた。

聖観音菩薩立像


 「人は 生まれ ほんの一瞬生き そして死ぬんだ ずっとそうだ」

大日如来

 本年もよろしくお願いいたします。


posted by 工房藤棚 at 07:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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