2012年12月31日

籠の鳥ならぬ金の星キャスト ケージ。

 
 星を取り出しまた元に戻すパズルは、その名前の通りのキャスト スターがあるが、このキャスト ケージ(CAST CAGE)も同じく、こちらは金色の星である。

キャスト ケージ1


 キャストパズル初期の作品は芦ヶ原伸之氏の監修によるものが殆どだが、このケージも同様である。総合難易度は3、ひらめき指数4、論理指数2であるが少し数字が大き過ぎないだろうか。

CAST CAGE2


 何故なら、これも相性なんだろうけれどスターは散々苦労し約一年かけてクリアしたのだが、このケージは実は外すのに1分を必要としなかったからである。これは運が良いと喜ぶべきか、不運を嘆くべきか。パズルでもなんでも、最初の印象が重要で後々までそこに捕らわれてしまう。

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 現実として、スターには開放する位置や星の角度は無限の可能性があるのだがケージは限られてしまう。籠には四つしか開いた口はないので、最後は籠の鳥ならぬ星も無事解放される。それは、めでたいはめでたいが、めでたさも中ぐらいなりか。

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 キャストパズルでは、難易度の低い商品はどうしても不利である。折角購入してもアッという間にクリアしてしまうと物足りない。定価は同じだから満足度が低くなるのは仕方がないだろう。けれども、色々ある、多様である、何でもある、飽きさせない、懐が広い、底が深い、片寄らないのは大切で大事である。

CastPuzzle5


 古くからある作品が消えていき、余り売れない商品が姿を消す。それはコストとか、合理性を考えると当然の結果かも知れないが、パズルも一つの立派な文化であり、先人が苦労して発掘し復刻した財産が失われていくのを見るのは非常に残念である。
 

posted by 工房藤棚 at 12:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | HUZZLE・CastPuzzle

2012年12月30日

キャスト リングUの置き去りにされた悲しみは。

 
 指輪パズルの第2弾の名前は、単純にキャスト リングU(CAST RINGU)である。キャスト リングに較べれば大分小さくなったが、普通イメージするリングからはまだまだ大きい。

キャスト リングU1


 大きいから駄目だというわけでは当然ない。ただ、その上に据わりが良くない。復元型パズルの「まずバラしてから元に戻す」のバラすことはいとも簡単である。いや、簡単というより完成形を維持することが難しいレベルである。キャストパズルの中で復元型パズルも少ないが、自分から外れていくパズルは珍しい。

CAST RIBGU2


 リングのパーツは四つで、このリングUは五つからなる。それはHANAYAMAでの芦ヶ原氏のメッセージによると「五輪パズルを、アテネ五輪の年に贈る」とあり、確かにこれは五輪であり5連の指輪パズルは余り例がないらしい。

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 総合難易度5、ひらめき指数5、論理指数5と数字の上では難しいことになっているが、このタイプが苦手な私でも無事復元できた。リングには散々苦しめられたので拍子抜けしたほどである。リングで苦労したことにより感性が磨かれた結果で、「若い時の苦労は買ってもせよ」の教訓通りかと喜んだが、そうでもないようだ。

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 ネットでの評判もゲームレベルのわりに簡単だという声が多い。適正な難易度であれば何も問題はない。個人的にもリングUがレベル5なら、リングはレベル6を遙かに越えてしまう。今回難易度の見直しや指数が追加されたのはいい機会であり、難易度を下げた方が自然だったのではないだろうか。

CastPuzzle5


 何も難易度が高いほうがいいわけではない。それぞれに楽しみかたがあるし、実際に難易度を上げたものが多い中、下げたものもないわけではない。特に総合難易度5は多種多彩であり精鋭異才鬼才が粒揃いで溢れかえっている。そんな修羅場にあって場違いに途惑い、置き去りにされた悲しみさえ漂わせているリングUは、日陰で秘やかに咲く名もなき小さな花を思わせるものであり可憐である。
 

posted by 工房藤棚 at 18:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | HUZZLE・CastPuzzle

2012年12月29日

吃驚仰天キャスト リングで黄金の体験を。

 
 金と銀のそれぞれ二つのパーツからなるキャスト リング(CAST RING)はかなり大きい。そのサイズはリングからのイメージとは遙か遠く、指三本は充分に収まってしまうほどで、純粋にパズルとして楽しむものである。

キャスト リング1


 これも「バラしてから元に戻す」復元型のパズルであり、キャスト コースターとは違って簡単にバラバラになるが、キャスト リングUよりはズッと安定しているので丁度良い具合である。総合難易度4、ひらめき指数4、論理指数3はそれでよいのだが、個人的にはかなり難儀した。だが、その怪しさは銀より金であることは読めた。

CAST RING2


 Amazonのレビューを見ていたら気になる意見を発見した。「えんけれる」さんの「バラバラで繋がってる状態から、この初期状態に10秒で戻せるといったら? 知り合いが編み出したのを教えてもらったのですが、それからこの知恵の輪が好きになりました」というものである。10秒はおろか、その何十、何百、いや、何千倍もの時間を掛けてようやく完成できたものが僅か10秒で可能と書いてある。

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 それからは苦節の道が続いたが、ようやく辿り着いた黄金の手順は、まさに「まるで手品のような」がふさわしい。吃驚仰天とはこのことで、目から鱗が落ちることがあることを実感した。それは単純だが美しくシンプル イズ ベストを地でゆく鮮やかさである。しかも、それはその気になれば誰にでも容易に発見できる手順であることが貴重であり、まるでコロンブスの卵である。

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 リングの発売が2000年であるから早12年。購入した人は数知れないだろうが、この驚きを驚いた人は一体どれほどいるのだろう。戻すことは諦めた、もう久しく触っていない、上手い話は信じない、怪しい誘いは警戒する、そんな人は是非試して下さい。巷では簡単ではないが難しくもないとの評判なので、私ほど苦労していないとこの喜びを共有できるのか一抹の不安はあるが、その禁断の方法とは?。

CastPuzzle5


 4本のリングの配置が肝心で、金のリングを捻る華麗で驚愕の一手と、それに続く銀のリング同士のスマートな立ち上がりは瞬く間である。レビューにあった、それから「好きになった」が重要で、私の中でもリングの評価は鰻登りである。何かの拍子で急に好みになったり相性が良くなったりすることはよくある話である。これはキャスト リングへの思いを一新すると同時に、キャストパズル全体への興味を倍加する切っ掛けとなるものだろう。
 

posted by 工房藤棚 at 21:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | HUZZLE・CastPuzzle
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