2013年12月30日

寒い日には檜材で立体ペントミノを手作り。

 
 CastPuzzleの定価は税抜きなら980円である。それがAmazon.co.jpでは新発売直後でなければ600〜700円前後で購入できる。その値段でも売っているのだから、それはそれで良いのだけれども、個人的にはその倍も3倍もの値打ちがあると思う。ひとえに、そのアイデアと独自性と継続する姿勢に価値を見出すからである。

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 もしキャストパズルが金属製でなかったら、それはCastPuzzleではない。そして、そのパズルのなかには金属で作らなくても成り立つものは多数あるだろうが、それでは魅力半減では済まないだろう。

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 キャスト エニグマ(ENIGMA)は唯一無二であるし、キャスト ラディックス(RADIX)やキャスト マーブル(MARBLE)は金属が持つ重量感が必要であり、キャスト カルテット(QUARTET)やキャスト チェーン(CHAIN)の存在感は金属ゆえの頑丈さに依るところも大であろう。

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 昔からある平面のペントミノはプラスチック製であり、木製のペントミノも種類は多くないがあるにはある。当然値段は樹脂製より高くなるが驚く程ではない。だから、樹脂製よりも木で作ったものを欲しくなるし思い入れも強くなる。

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 けれども、立体ペントミノはなかなかない。材料を問わず殆どない。それは一言で云うと「欲しい人が少ない」のだろうが、ペントミノの尽きない魅力を考えると勿体ない気がする。端から見たら積み木なので、いい年した大人がやることかと誤解を生むのかもしれないけれども誰でも簡単に取り組めるシンプルで貴重なパズルなのである。

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 気に入ったものがないのなら自分で作ろうと考え、早速実行した。正方形一辺の大きさは25mm、材料は檜材、極力繋がないようにし、木口での接着は避けた。材料費は千円以下であり、作業自体は簡単であるのだがサンドペーパー掛けに時間を費やした。

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 出来上がりは、ほぼ満足できるものである。立体ペントミノであるから、遊び方は自由自在である。平面なら3*20、4*15、5*12、6*10で、立体では3*10*2、4*5*3、5*6*2の組み方で楽しめる。そして、その解も意外にも膨大であり、立体はそれぞれ12、3,940、264通りもあるのだけれども、それは手強い。

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 左右・前後・上下の世界は新しい感性が必要で、たとえ解が四千近くあろうともそんなことは関係ないと嘆くことになる。平面ペントミノも見た目ほど簡単でないことは知られているが、立体のそれは次元を超えたもので柔軟な発想と飽くことなく挑戦する気力が必要である。その一筋縄でない加減は、子供の知育よりも年寄りの老化防止に効果的ではないだろうか。

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 寒い日は、黙々と木製立体ペントミノ作りに励み、より多くの人にその魅力を伝えたいと考えたが需要はあるだろうか。
  

posted by 工房藤棚 at 15:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | パズル

2013年12月21日

木製パズル ペントミノの本物が醸し出す気品と愛着。

 
 今は無きマリンキャストシリーズに「ペンタ」があった。現在はスケールアップしてキャスト スターフィッシュ(CAST STARFISH)となっているが、5本の腕をもつ海星(ひとで)をモチーフとしたもので、ペンタは5を表す語であるという。

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 ペントミノとは、5ッの正方形をつなげた形で、回転・鏡像により同じになるものは同一とすると12種類となる。その12片を全て使用して長方形を作るもので昔からテンヨーのプラパズルがある。

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 そのプラパズルはプラスチックの箱入りであり、正方形で考えると6×10のサイズで、その組み合わせは2,339通りある。それも回転・鏡像による解は含まないから、実質的には本当に沢山の答のあるパズルである。

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 そこが別解が見つかることを嫌うキャストパズルとは大きな違いである。ただCastPuzzleも意図しないケースが許し難いことであり、手順や遊び方や楽しみ方は自由で奔放である。またペントミノの解が計算できることもキャストパズルとは異質であることを際立たせる。

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 ただし、何千通りの解があろうともペントミノは簡単では無い。終わりの2〜3片までは誰でも容易に揃えていくが、残りのピースが最後の空間に上手くはまることはまず無い。見事といってよい程無いのであり、マーフィーの法則も真っ青である。特に素直な形で無いものが残っていたら、無理というより無茶でそこから粘るのは無駄である。その上に助言を無礼に無視し無休で無闇に夢中になっても問答無用で、無慈悲な虚無と無知の無残を無情にも悟ることになる。寧ろ無事に収めるには無欲で無我と無心の境地が必要となるだろう。

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 それからペントミノは用意されているケースに納めるだけではなく、そのピースは5ヶの正方形片×12であるので60がキーワードとなり、5×12・4×15・3×20の長方形を作って遊ぶことも可能である。その組み合わせは、それぞれ1,010・368・2通りであり、奥も懐も深い。

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 端材工房のペントミノは、無垢の木を材料にしたもので、その肌触りは暖かい。これは外材Ver.で正方形単位15mmで厚みは9mmである。12ピースは、その形のイメージからアルファベットで呼ばれていて、樹種はF・マホガニー、I・コクタン、L・ウォルナット、N・ゼブラノ、P・ウエンジ、T・カリン、U・シタン、V・ホワイトオーク、W・アカシア、X・チーク、Y・メープル、Z・ブビンガであり、皆個性十分だが特にカリンの味が濃い。

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 本物の木が醸し出す雰囲気は優しい。キャストパズルの金属が持つ端正で重厚で信頼感とは全く違うものであるが、どちらも人を引き付ける魅力を秘めている。

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 特にこの木製ペントミノ外材Ver.は、バラエティーに富み色あいも豊かで、他とは一回り大きいサイズも木の存在感を余すことなく引き立たせ愛着を抱かせる逸品である。これは日本男児でも国産材Ver.と甲乙付け難い。
 

posted by 工房藤棚 at 18:02 | Comment(1) | TrackBack(0) | パズル
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