2013年12月21日

木製パズル ペントミノの本物が醸し出す気品と愛着。

 
 今は無きマリンキャストシリーズに「ペンタ」があった。現在はスケールアップしてキャスト スターフィッシュ(CAST STARFISH)となっているが、5本の腕をもつ海星(ひとで)をモチーフとしたもので、ペンタは5を表す語であるという。

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 ペントミノとは、5ッの正方形をつなげた形で、回転・鏡像により同じになるものは同一とすると12種類となる。その12片を全て使用して長方形を作るもので昔からテンヨーのプラパズルがある。

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 そのプラパズルはプラスチックの箱入りであり、正方形で考えると6×10のサイズで、その組み合わせは2,339通りある。それも回転・鏡像による解は含まないから、実質的には本当に沢山の答のあるパズルである。

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 そこが別解が見つかることを嫌うキャストパズルとは大きな違いである。ただCastPuzzleも意図しないケースが許し難いことであり、手順や遊び方や楽しみ方は自由で奔放である。またペントミノの解が計算できることもキャストパズルとは異質であることを際立たせる。

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 ただし、何千通りの解があろうともペントミノは簡単では無い。終わりの2〜3片までは誰でも容易に揃えていくが、残りのピースが最後の空間に上手くはまることはまず無い。見事といってよい程無いのであり、マーフィーの法則も真っ青である。特に素直な形で無いものが残っていたら、無理というより無茶でそこから粘るのは無駄である。その上に助言を無礼に無視し無休で無闇に夢中になっても問答無用で、無慈悲な虚無と無知の無残を無情にも悟ることになる。寧ろ無事に収めるには無欲で無我と無心の境地が必要となるだろう。

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 それからペントミノは用意されているケースに納めるだけではなく、そのピースは5ヶの正方形片×12であるので60がキーワードとなり、5×12・4×15・3×20の長方形を作って遊ぶことも可能である。その組み合わせは、それぞれ1,010・368・2通りであり、奥も懐も深い。

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 端材工房のペントミノは、無垢の木を材料にしたもので、その肌触りは暖かい。これは外材Ver.で正方形単位15mmで厚みは9mmである。12ピースは、その形のイメージからアルファベットで呼ばれていて、樹種はF・マホガニー、I・コクタン、L・ウォルナット、N・ゼブラノ、P・ウエンジ、T・カリン、U・シタン、V・ホワイトオーク、W・アカシア、X・チーク、Y・メープル、Z・ブビンガであり、皆個性十分だが特にカリンの味が濃い。

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 本物の木が醸し出す雰囲気は優しい。キャストパズルの金属が持つ端正で重厚で信頼感とは全く違うものであるが、どちらも人を引き付ける魅力を秘めている。

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 特にこの木製ペントミノ外材Ver.は、バラエティーに富み色あいも豊かで、他とは一回り大きいサイズも木の存在感を余すことなく引き立たせ愛着を抱かせる逸品である。これは日本男児でも国産材Ver.と甲乙付け難い。
 

posted by 工房藤棚 at 18:02 | Comment(1) | TrackBack(0) | パズル
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