最近テレビを何気なく観ていたら、宝くじの当籤番号を教えるからと情報料を騙し取られた事件を話題にしていた。
その手口とは、夜に電話で勧誘する方法で、今回の数字選択式宝くじの当り番号を教えて、明日の新聞朝刊にて確認するよう誘うという。
それは見事に当たっているので、教えられた人は驚き信じ込み多額の捨て金を払ってしまったのだが、その被害がなんと高知県で1億5千万、埼玉県では7千万超と常識外れの金額である。
事前に当籤番号がわかったとしても、宝くじではそれを購入することは殆ど不可能である。けれどもロト6などは自分で選択できるのだから、もしそれが叶うなら、それは夢の中でも夢見ない稀有な幸運である。
だが、冷静になって考えたらあり得ないことだろう。そんな美味しい儲け話が電話を介して転がり込む道理がない。被害を受けた人たちは騙されたと知り深く重い後悔に沈むまで、望外の儚いチャンスを他の人に秘かに囁いただろうか。
間違いなく言えることは、面識のない人からの電話がもたらす情報に有益なものは一切ないということ。万が一それがあり手に入れることができなくても平常心を失う必要は絶対にないということ。
十円百円単位の節約をして、老後の為と貯め込んだ雀の涙ほどの積み重ねの蓄えが、一瞬の気の迷いと油断により失われる無念。その喪失感は、自分のこれまでの全てを否定するものと重なり無限の辛さとなるだろう。
悟りなき無欲も危ういが、欲をかくのもほどほどにしなければならないと肝に銘じたい。
だが、何故、犯人は被害者に正確な当籤番号を教えることができたのだろうか。その秘密の方法を知りたい人は支払可能情報料を明記の上、メールにて問い合わせ下さい。