2014年09月09日

仕掛屋定吉の動画「キャストパズル設計の思い出話」に敬意を表して。

 
 キャスト ラディックス等の作者として有名なAkioYamamoto氏のブログ「仕掛屋定吉実験工房」が、最近はコンスタントに日曜日毎の更新がなされている。

SEABREAM
 近頃は、「粒選り豆パズル」や「パズル飯」の話題が多いのだが、9月7日に突然「キャストパズル設計の思い出話」の動画がアップされた。

CAST CLAW
 AkioYamamoto氏によるCastPuzzleは、初期の♂と♀がテーマのCAST AMOUR・CAST DOLCEから、マリンシリーズを経て大きく成長した海の生物がモチーフの6部作であるCAST CLAW・CAST SEAHORSE・CAST SHARK・CAST SEABREAM・CAST STARFISH・CAST REEFと、個人的には傑作3部作と呼んでいるCAST BAROQ・CASR RADIX・CAST VORTEXとCAST HELIXがあり、それは豪華絢爛である。

CAST SHARK
 特に、キャスト バロック・キャスト ラディックス・キャスト ヴォルテックスは、パズルの神様が降りてきて、それに一番ふさわしい彼の手を借り、この世に誕生させたのじゃないのかと疑うほど神懸かりと呼ぶにふさわしい銘品で、有機的な美しさが渋く輝き、絶妙なバランスの仕掛けは高い難易度ながら諦めさせない不思議な魅力を誇るものであり、その秘話も明かにされている。

CAST STARFISH
 仕掛屋定吉氏がSUPERVISORとして参加し、今はもう絶版となってしまった平成18年11月発行の雑誌「The メカニカルパズル130」により、それまでもかなり詳しい情報はあったのだが、やはり本人が直に喋り、説明して頂いているのを観るのは別格である。

CAST REEF
 創造とは「新しいものを初めてつくり出すこと」は当然だが、他に「神が宇宙・万物をつくること」の意もあるという。それにふさわしい雰囲気を醸し出しているAkioYamamoto氏には、これからも永くCastPuzzleをはじめ多種多彩な新作を期待したいし、その意欲と才能は決して枯れてはいないだろう。

CAST SEAHORSE
 巷では、またキャストパズルの一部が廃盤となるような噂も聞こえてくる。しかし、メーカーであるHANAYAMAには、それらは失ったら取り返しのつかない大切な財産であるのは勿論のこと、コストでは計れない貴重な価値があることを見失わないで欲しいと強く願うものである。何故なら、オリジナルを生み育てた先駆者として永く残していく名誉ある責務を背負っていると同時に、他の追従や真似を許さない栄光も与えられているのだから。
 

posted by 工房藤棚 at 00:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | HUZZLE・CastPuzzle

2014年09月07日

パーカー5TH インジェニュイティは新世代の筆記具か。

 
 5世代の高級筆記具と説明されている「PAPKER 5TH」が手に入った。パーカーといえば、あのクリップに矢羽を模したデザインが有名な老舗で、『従来の筆記モードが抱えていた課題を解決し、新たな筆記体験を実現するのが「パーカー5thテクノロジー」です』とあり期待はいやが上にも高まる。

PAPKER 5TH
 従来の筆記モードとは、万年筆、ボールペン、ローラーボール、ペンシルとのことだが、これらは適材適所で使用されているので、それはそれで存在価値はある。

PAPKER 5TH
 一番気になる『撫でるように滑らか、そして自分だけの書き味に』は、確かである。変な癖や引っかかりは一切ない。それは、リフィール(換芯)式のインクとペン先のチップの柔らかさと本体のフード部との絶妙なバランスがもたらすものだろう。『ペン先のチップは、使うごとに書き手の筆記角度に合った形状に馴染みます』は、自分好みに道具を育てていく過程が楽しみであり、より愛着も湧くのである。

パーカーペン先
 『リフィール交換が簡単で手間いらず』も当然であるが、それは前の『自分だけの書き味に』がリセットされることも意味する。そしてリフィールの値段が一本約千円弱するのもパーカーのパーカーたる所以で、そこに価値を認めるかが長く大切にするか否かの分かれ目になるのかもしれない。

パーカーペン先
 『書いた後のインク掠れを防止』も、高いポイントであり、鮮やかな発色とボールペンやサインペンとは一味違った筆跡は、今の時代に却ってお洒落である。
 特殊なペン先構造とリフィールのベンチ穴により、インクのドライアップを防ぐ『一晩キャップオフしても、インクの蒸発からペン先を保護』する技術も新世代の筆記具と呼ぶにふさわしいものであろう。

パーカーペン先
 商品名の「インジェニュイティ(INGENUITY)」とは、創意あふれるアイデア、発明品との意であるらしい。古く歴史のある会社が、新しく今までになかったものを創り出していく。たとえそれにより今までのものが陳腐になっても、時代の先を走り続けなければならないのは当然のことだろう。

PAPKER 5TH
 必要十分な重量感と、安物では絶対に醸し出さない雰囲気と、万年筆に似た時代に流されない外観は男の持つ道具として十分魅力的である。しかし、自分で購入するには躊躇せざるを得ない価格は、逆に言えば文具好きの人へのかなり奮発したプレゼントとして最適である。
 

posted by 工房藤棚 at 19:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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