2014年11月24日

54等分された四角の地球は青かった。

 
 1961年、ソ連の宇宙飛行士ガカーリンが初の宇宙飛行を終え地球を見た感動の言葉として「地球は青かった」は非常に有名である。しかし、それは誤訳とか初の有人宇宙飛行ではないなどの噂もあったが、印象の強い言葉であった。

Earth Cubu1
 triboxで販売している「Earth Cubu(アース キューブ)」の四角の地球も青い。

アース キューブ1
 oliver's Stickers製のステッカーを、Cube4You 3x3x3にtriboxが貼り付けたもので、雰囲気十分である。

アース キューブ2
 丸い地球を四角のキューブの模様とすると、かなり難しいパズルとなる。崩したら取り返しがつかなくなる恐れは十分感じたが、それは想像以上であった。それにしても、手応えは半端でない。どんな人なら悩まないで解けるのかさえ見当がつかないし、それより何より自分が元の地球儀に戻せる自信は持てなかった。けれども無事辿り着ける予感も微かながらあった。何故なら支離滅裂の地球は無惨であり蒼く輝いていないから。

Earth Cubu2
 悪戦苦闘し何度も投げ出しそうになりながら、ようやく元に戻った地球は以前よりずっと愛着が湧き碧さも愛おしいものである。
 老婆心ながらキューブと地理に自信のない人は、予め四角い地球をじっくり観察しておくことが必要であろう。
 最後にセンターの図柄が合わない時は、上面と右面のセンターキューブを反時計回りに90度回転させる(海のみの面があるので有効)「 R2 U2 R U2 R2 U を3回 」でクリアできる。
 

posted by 工房藤棚 at 08:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | パズル

2014年11月21日

修行・苦行 VS 娯楽・快楽 ― 4×4×4キューブによせて。

 
 色々なキューブがあるなかで、王者は別格でルービックキューブ所謂3×3×3キューブという意見に異論を唱える人は少ないだろう。揃えることに時間が掛かる人もスピードを競っている人も、誰に強制されるわけでもないのに夢中にさせる不思議な物体である。遊びに費用対効果は似つかわしくないが、拘らなければこれほど安上がりの愛玩具はないだろう。

2x2x2-3x3x3-4x4x4キューブ
 ルービックキューブができるようになって次にチャレンジするのは2×2×2キューブか、それとも4×4×4キューブか。
 その4×4×4キューブだが、「難しさはルービックキューブの100万倍!」とも言われていた時代もあったらしい。確かに簡単ではない。だが今は先人が開拓した素晴らしい解法が存在する。だから、私達は苦労知らずでいとも簡単にクリアことができる。けれども、この意見には皆が皆納得することはないだろう。

Eastsheenキューブ
 3×3×3キューブでは回すこと自体に価値を見出すこともできるし、それは愉楽や悦楽も隣り合わせである。しかし、4×4×4には操作性の煩わしさや作業と呼ぶしかない繰り返しの鬱陶しさがつきまとい、そこをどのように乗り越えるかが問題になる。
 かなり前に購入したEastsheen 4x4x4で挑戦していた時は、本当に苛々した。ズレに対して許容範囲が極端に狭いので、これでは修行か苦行かのレベルで全く楽しめない。

MoYu AoSuキューブ
 そこに登場したのが「MoYu AoSu(モーユー アオスー)」である。6Colorの通常色を選んだが、その操作性は天と地の差がある。値段は倍以上するが、その満足度や爽快感は段違いで別次元と評価しても大袈裟ではない。これでこそ娯楽であり快楽である。
 これぞ4×4×4キューブに挫折した人には是非試して欲しい逸品で、多分古いキューブの概念は打ち砕かれ、その洗練された道具と新しい着想による手順の進歩には脱帽するしかないだろう。
 

posted by 工房藤棚 at 19:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | パズル

2014年11月15日

吃驚仰天こんなに易しかった4×4×4キューブ。

 
 2×2×2キューブもメモを見ないで揃えることができるようになったら、流石に簡単過ぎると物足りなくなってきた。2×2×2キューブを攻略するには少なくとも9パターンを覚える必要があるが、これを容易と感じるか意外と多いと捉えるかは個人次第である。

4x4x4キューブ1
 けれども、4×4×4キューブとなる普通誰でもそれなりの覚悟が必要だと思うだろう。当然チャレンジしたことはあり、説明文を見ながら悪戦苦闘しようやく完成したが、一度手順を間違えると悲劇が待ちかまえていたことだけは忘れられない。そう、敷居は結構高いのである。

4x4x4キューブ2
 ところが、キューブの通信販売で有名なtriboxの「4×4×4キューブのそろえかた」を読むと難しくはないのじゃないかと期待が持てた。早速、その資料にそって挑戦したら吃驚仰天、本当に実は簡単だったのである。もしかしたら「知らぬは亭主ばかりなり」状態だったのか、逆「知らぬが仏、言わぬが花」なのか分からないが衝撃の体験であった。

4x4x4キューブ3
 ルービックキューブをクリアできる人は、その気さえあれば大袈裟ではなく100% 4×4×4キューブも攻略できるだろう。個人的には、これが一番簡単に覚えることができたし、逆に言えば3×3×3キューブ状態にしてからの回し方の方が苦労した。回すのは手が覚えていて、一々回転記号を意識していないから却って難しいのである。とっつきにくさの原因である4×4×4キューブ独特のOLLパリティ・PLLパリティも、リズムが良いので覚えるのは難しくはない。だから「食わず嫌い」だった人にとってもハードルは高くないのである。

4x4x4キューブ4
 そこで、例によってPDF「4×4×4キューブ A4用紙一枚の覚書」を作成してみた。これ一枚で4×4×4キューブは勿論であるが、その上3×3×3キューブにも対応ができる自信作である。上記のtriboxの資料を一度熟読後、本資料を手元に置けば鬼に金棒であろう。triboxの手順とは一部違いがあるが、自分に合った方を選択すればよいだろう。

4×4×4 A4用紙一枚の覚書

 幾つになっても新しいことを覚えることは格別である。
 

posted by 工房藤棚 at 17:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | パズル
                                       .
Logo