2015年07月02日

 人の闇 …… 極めて不愉快、あるいは絶望。

 
 この浮き世、不愉快なことは度々ある。けれども、これ程、気の沈むことは、そうそう無い。

 太田出版の「絶歌」である。

 元少年Aは十五の時、神戸で連続して殺人を犯し、その一人を校門に晒した。それから十八年。三十を越えた加害者は再び遺族を打ちのめした。その理由が『僕にはこの本を書く以外に、もう自分の生を掴み取る手段がありませんでした』では救われない。

 幼くして人の生を奪い、更正の結果は、己の生の為に更に人の気持ちの生を殺める。

 言論の自由とか、表現を規制する危険とかホザく奴等がいるが、そいつらは人間ではない。人の仮面を付けた共犯者である。

 確かに表現の自由はあるだろう。けれども他人を傷つける自由はない。そこに理由をこじつけて金儲けする破廉恥を許さなければならない謂われは一切無い。
 遺族の「本を回収して」という悲痛な呼び掛けには、問答無用とばかりに5万部の増刷で応えた非道ぶりである。

イSム阿修羅像
 理屈ではない。実験台は許されない。出版に関わった全ての人は罪と罰を知るがよい。悪行は巡って因果応報を悟るだろう。


posted by 工房藤棚 at 22:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言
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