〜第21回〜電撃小説大賞 メディアワークス文庫賞 受賞作である「ちょっと今から仕事やめてくる」が面白い。
帯より「働く人ならみんな共感!最後は”スカッとできて、”泣けます。すべての働く人たちに贈る、人生応援ストーリー」。
その方面に疎いから言えるのだろうが、可能性を充分秘めているだろうし、ライトノベルは狙っているのである。
Amazonのレビューのシステムを確立し価値あるものとした人は異才であり偉才である。ほぼ、レビューの数が多いものに外れはないし、商品によるが一桁では微妙だが、二桁で☆が多いものは大概間違いがない。
で、レビューは小学生の感想文でもいいのか。いいのである。大の大人が、思惑のある素人が、純粋な玄人が、暇を持て余したヒトが、書き散らす。そうして、あの「キャストパズル プレミアム」に星五つである。だから、価値があるのである。
私は、「ちょっと今から仕事やめてくる」は、優しい物語だと思ったし、その軽いスタイルに惹かれた。やわらかなものとか、すなおなもの、なめらかなものや、うつくしいもの、おだやかなものや、おちついたもの。それは、かけがえのないものであり、けっして攻撃はしない。