はずる キャスト サイクロン〔CAST CYCLONE(ZERO)〕が到着した。2020年11月下旬発売予定の限定版で、通常版とは色が違うという。しかし、9月19日現在で残念ながら「SOLD OUT」となっている。
先行モニターの投票結果により難易度を決定するという企画で、それはこのパズルの難しさと出来映えへの自信の表れか。それとも前作キャスト ラブ〔CAST LOVE〕はレベル1であったが、その数値のイメージを超えた難しさだと評判だったので苦肉の策か。もう随分と昔になるが、キャスト ナットケース〔CAST NUTCASE〕も同様な試みが行われてレベル6に決まったらしい。
限定版はキャスト チェーン〔CAST CHAIN〕に似た仕上げで、お洒落で古風な雰囲気のある4つのピースが互いに組み合っている。さほど大きくないC環に3ケのC環が絡み合う姿は不可思議な塊となり、とにかく商品説明の通り「動きが非常に制限されている」。
ゴチャゴチャしていて狭苦しく、思うようには動かせないので、そこが評価の分かれ道だろう。いわくありげな凹の意図も謎であるが、個人的には好きなタイプなので予想以上に楽しめたけれども、苦手な人は多い気がする。
冷静になって考えたら「それしかない」動きが解るので、後はそこに如何に辿り着くかである。前作キャスト ラブのスカッとした爽快感とは違い、じっくりくる達成感を2度味わって欲しい佳作である。ささやかに待ち続ける愉しみへの想いは裏切りのない時間となろう。
私の投票は渋く名作の多いレベル5としよう。