明けましておめでとうございます。
新しい年を迎え皆様のご健康とご多幸をお祈り致します。
旧年を振り返ってみると、「はずる」シリーズとして記憶に残っているのは「CAST CYCLONE(ZERO)」のみである。それは限定版で発売されたのだが、現在は通常版として表面の処理を変えて販売されている。個人的にはかなり楽しめたし、パズルとしてのレベルの高さや面白さは絶妙だと思うのだが、何故かAmazonでは評価が全く付かず、某掲示板では閑古鳥が泣きながら鳴いている。
また、絶版とした「マリンシリーズ」他を限定で「はずる」として販売したらしいが、一言往生際が悪い。あざとさがつきまとい、例の苦い嫌悪感を覚えた。そうして私のパズル愛は醒め冷え込んでいく。それは時代に追い付いていけない者の嘆きであり滑稽であるが、少し哀しいのは残念ながら仕方がない。
更に猛威をふるう新型コロナ禍であるが、趣味の仏像彫刻は、未だ飽きずにより励んでいる。どんなことにも言えるのであるが、特に「継続は力なり」を実感させられる。巧く上手になるには経験が一番である。だから真摯な努力を続けることが最善の上達の道であるのは、普通に大人なら誰でも分かっている。しかし、それが叶わないからもどかしいし切ない。
相性も大事であるが、最後は気であろう。元気の気であり本気の気である。けれども奥は果てしの無きが如く深く暗く、儚い幻想は闇へと紛れる。並の素人が本気で取り組んだとしても到達できる段階は高が知れていることも悲しい現実である。されど彫る。ひたすら彫る。ある時、無我夢中で彫っていたら知らずにスティーブ・ジョブスの言葉を繰り返しつぶやいていた。
「人は 生まれ ほんの一瞬生き そして死ぬんだ ずっとそうだ」
本年もよろしくお願いいたします。