本年のCastPuzzle第2弾となるキャスト ギャラクシー(CAST GALAXY)が遂に発売となっている。前作キャスト U&Uの販売開始が4月であったから、今年も結構いいペースでシリーズは充実していく。
ギャラクシーとは銀河のことであり、某スマホとは一切関係ないから御安心を。それは『まるで宇宙に浮かぶ銀河の様・・・、そんなビジュアルから』が所以であり、テーマ漢字は「捻」・・・ひねるで、文字通りであるが素直過ぎで素気がないし面白味は薄い。
緑色のパッケージは総合難易度「3」を示していて、ひらめき指数・論理指数とも「3」であるが、キャストパズルとは「はずせますか?戻せますか?」と考えたら妥当なんだろう。最近のキャストパズルは、この辺の難易度が多くインパクトという意味では弱い。ただ、簡単ではないが決して難しくはないという点では万人向けであり、少しお洒落な雰囲気も悪くはない。
銀色鍍金の4ッのパーツは、互いに絡み合いながら自由に動かすことができる上に、直ぐに外れそうな余裕の遊びで安心させるが、それは序の口である。 外箱裏側の説明の通り『ちなみに外す事より元に戻す事のほうが難しい』のは確かであるが、『外れる動きをよく観察して楽しんでほしい』は余分なお節介ではないか。外れそうになったら一気に手を進めバラバラにして、それから散々苦労しじっくり味わうのが本筋であろう。
似たような4個の部品の組み合わせは、裏から表から、前から後ろからと縦横無尽とも言えるほどで、そこからこそ、キャスト ギャラクシーの醍醐味が始まり真骨頂なのである。そうは言っても物には限度があり、どれだけ元に戻す流れを見極めることができるかかが鍵であり、ただただ迷い浮かんでいては宇宙の漂流者となってしまう。
ネットの発達などにより、誰でも簡単に情報を手に入れることができるようになって、キャストパズルも詳細な商品説明は勿論のこと、新作も事前に発表されその期待は高まる。 その上、パズルを愛する人々の要求は、より難しく、もっと手強くと際限がない。だが、そうそう名作は生まれない。当然である。サイズも材質も精度も仕上げも制約がある。ましてや価格の縛りがある。逆にどんなに高価でもよいから傑作を作れと言われてもそれはそれで難しいだろう。
皆が安易に軽薄で平坦だが、必要以上のものを望みそれが叶うことを願うが、それは愛好者は勿論メーカーにとっても本当にいいことなんだろうか。それでいて駄作や凡作は許され難く、約千円と手頃な値段であっても、高い価値観を見出さないと中々購入まで踏み出さない。けれども、そうであってもCastPuzzleは、より色々な種類のものが雑多に混在することが理想である。だから、毎回毎回、ホームランは必要なく、それぞれの個人的な好みの確率が3割もあれば、もうそれで十分じゃないだろうか。
気が付いたら、キャスト キーのような地味ではあるが珠玉が生まれていた。いつの間にかキャスト フラグのように頑丈で力強いパズルがランクアップされていた。そんな呑気でゆったりとした時間の流れにはもう戻れないのだろうなぁ。
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