年末年始の休みを利用して革でシステム手帳と小銭入れを作ってみた。
システム手帳はミニ6穴サイズで、リング内径11mmを使っているのだけれどもリフィルが多くなり窮屈になってきたので13mmの物を探していた。
それは、商品自体があまり多くないうえに、たまに気に入ったものが見つかってもかなり高額で躊躇していた。
だったら自分で作ればいいじゃないかと、思い立ったが吉日で早速取り掛かった。胸ポケットに入れるのでミニ6穴、リング内径13mm、ペンホルダーは使わないので省略したが、左右の差し込みポケットにはメモホルダーとカードポケットを配置した。
素材は日焼けによる飴色へのエイジングが楽しめるヌメ革、革厚はサイズと存在感があちら立てればこちらが立たぬでかなり悩んだが2mm、バインダー金具は定評のあるKRAUSE(クラウゼ)社のスライドロック式を選んだ。
常時携帯するので小さいことを優先した大きさは横96mm、縦146mm、厚さ24mmで自作ならではの形である。
4枚の革を合わせる為の菱目打ちの穴あけにはかなり気を使ったが、構造は単純なので縫うことは難しくなく順調に捗った。結果、手にした時の2mm厚の革の豊かさと温もりと味わいは独特の雰囲気を醸し出すものであり、我ながら思いの外の出来映えに満足した。
久しぶりのレザークラフトなので、勘を取り戻す為の練習作である小銭入れもお気に入りとなった。
やはり物を作るという行為は意欲と感性を刺激し愉しいものである。