上着を着ない季節になると小物を持ち歩くのが不便になる。一番は眼鏡ケースである。小さな文字を読むには必需となってきたので仕方がない。
その次は携帯電話。時々ズボンの後ろポケットに入れているのを見るが他人事ながら壊さないか非常に気になる。5インチの画面サイズは老眼には良いが、常時携帯するには大き過ぎで難しいところである。
状況によっては暇つぶしに新書判本や文庫本も持参したいということで、セカンドバッグを自作することにした。「LEATHER WORKS」の定尺裁ち〔300*400*2mm〕牛ヌメ革のサドルレザーで、一枚革の良さを生かすようシンプルなデザインとした。
サイズは、極力小さく、かつ必要な容量となる205*150*45としたが、それは注文した革を最大限に有効利用する自作ならではの姿となった。留め具は薄型ラウンドエッジマグネットを2個使い、少し乱暴に扱っても心配ないようにした。
質素な構造なので作成は簡単で、材料さえ揃えてしまえば初心者でも半日あれば仕上げることが可能であり、これからレザークラフトを始めたい人の習作にピッタリではないだろうか。
植物由来のタンニン(渋)でなめした革は、最初はわずかに桃色が入った淡い肌色である。それが使うほど酸化や日焼けにより次第に飴色が濃くなっていくと同時に、味わいが深まる風合いは格別であり、自然素材が持つ優しさと手造りゆえ唯一無二であることが満足感を深める。
ちなみに写真の経年変化の参考用の二つ折り財布は、同じ種類のヌメ革で平成27年1月作成(約1年半毎日使用)のものである。
この作品に惹かれました。
自分もレザークラフトを始めて1年ほどになります。
参考にしたいのですが、製作の過程などはブログのどこかに記録されてますでしょうか?
随分と古い記事であり、今は他の趣味に興味が移っているので、正確なことは覚えていないのですが、一つだけ書きます。
セカンドバックのバックに写っている本「手縫いで作る革のカバン 著:野谷久仁子」が私の唯一の参考書であり、非常にいい本でした。
多分、オリジナルが同書で、それを元に自分でデザインしたと思います。
シンプルな形なので、写真だけでコピーも難しくは無いと思います。
今でも同書は購入可能だと思います。
ありがとうございました。