CastPuzzleシリーズが、2016年7月5日にリニューアルされ名称も「はずる(HUZZLE)」となった。
それに合わせて新作が3品追加されることになり、難易度1の「キャスト ダイヤモンド」と難易度4の「キャスト ケーキ」及び難易度6の「キャスト インフィニティ」が発表された。
無事予定通り発売されたのは「キャスト ダイヤモンド」と「ケーキ ケーキ」で、「キャスト インフィニティ」は8月6日の予定と変わった。
今回の変更は大幅なもので
1)名称:「キャストパズル(CAST PUZZLE)」→「はずる(HUZZLE)」
2)価格:980円→1,280円(税抜き)〔約3割値上げ〕
3)外箱の変更:商品が見える形から写真へ
4)「ひらめき指数」「論理指数」:廃止
5)テーマの漢字一字:廃止
6)廃盤商品:明確化
こうして見ると、ファンやユーザーのメリットが全く見えない。特に「はずる」は、「恥ずる」や「…は狡」のように語感が悪いし、それよりなにより「外すパズル」のみをイメージさせることは、キャストパズルにとって望む姿ではないだろう。
外して戻す。この両方を成し遂げてはじめてクリアであり、それでこそ仕掛けの難しさや醍醐味や爽快な達成感が味わえるのである。
けれども、新パッケージの右下には「はずすパズル」の帯がデザインされている。その上「キャスト ダイヤモンド」は外すパズルではないのである。ご丁寧に『このパズルは戻すパズルゲームです』の表記さえある。「はずる」の将来を暗示させる自己矛盾である。
「はずる」という名前が商品コンセプトと違うからと「CastPuzzle」に変更するであれば皆納得するだろうが、話は真逆である。
値段も本体価格を上げるよりも、新商品以外は4割以上も値引きされて販売されているケースもあることを是正するほうが肝心だし本筋だろう。それが容易でないことは見当つくが、その努力が商品価値を高めるだろう。
永い時間をかけて築き上げた貴重なブランド名を捨てるのならば、今後は面白いアイデアには材質の亜鉛合金やダイキャスト(DIE-CASTING)製法には拘らず素晴らしいパズルを生み出すことを期待したい。
「CAST DIAMOND」はレベル1である。その上外れた状態で出荷されているのは、難易度が低くてもファンの多い「キャスト ループ」と同じで、完成形ではネタバレになる。それは一瞬だが切れ味は鋭い。残念なのは、その「はずる」後がユルユルなことである。キチッとしていればインテリアにもお洒落だが、磁石はコスト的に無理で、造形的にも難しかったのだろうか。
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