年末年始の時間をみつけてコツコツと進めていた黄楊木地の将棋駒の第一作がようやく一段落した。
一番お気に入りの菱湖書で、当然ながら彫り駒である。見る人が観れば笑止ものだろうが当人としては、一つの形となったものが出来上がる喜びは一入である。
本当は未だ磨きの行程があるのだが、道具や材料が揃っていないので一区切りとしよう。
数多くの失敗や反省点があるのだが、特に気になった三点を自戒の為に記しておきたい。
1.字母子の貼り方が雑で目立つ。
2.彫りの線が汚い。
3.彫りの深さのばらつきが大きい。
されど、前向きに捉えなければいけない。まだまだ大きく上達する段階である。慣れることにより洗練される実感はある。とにかく愚直に彫り続けることであろう。