将棋駒を作る時に駒を置いておく箱を作った。
目止め剤を塗ったり、漆を入れる時には駒の両面を同時に作業するので、平面に置くわけにはいかない。
それはサランラップの芯を二つに切った筒が丁度良いのだが、もう少し格好良い物をと自作してみた。
大きさは内寸で250*235で、半筒を5本並べた。筒は排水用塩ビパイプ「VU 40*500」内経43mmを半分にカットした。枠は杉材で1000*10*40を適当に加工した。その他接着剤などが必要であるが千円と少しで済む。
当初の予定では塗装などは考えていなかったが、塩ビの灰色は無粋である。そこで駒作りに使う漆があるので枠は呂色を、筒は生漆を塗り重ねてみたら必要以上にお洒落に仕上がった。更に、漆の扱いに慣れることができたし、その不可思議さと品と味を実感した。
実際に駒を入れてみると予想を超える趣で満足である。第三作目の源兵衛清安も彫りの出来はともかくとして見映えするようだ。