「はずる」の新作キャスト ドット(CAST DOT)が手に入った。17年7月8日発売予定でAmazonに予約してあったのだが、その当日に配達された。
キャスト ドットは、キャスト チェーンなどのオスカー・ファン・デフェンター氏と並んで「はずる」の2大作家と評価しているAkio Yamamoto氏による待望久しいものでLEVELは2である。
予想していたイメージより小さくまとまっていたCAST DOTは、黒と銀色の同型が組み合わさったもので、それぞれ9個のドットと2個のキノコの頭形からなり、初期状態から上下方向にも左右方向にも動かすことができる。
同じ形でもそれが色違いで、更に黒色にはHANAYAMAが、銀色にはDOTが刻印されているので裏表が明確である。それは易しさにつながり優しさでもある。両方とも同色で両面に刻印したバージョンも違ったコンセプトとなりキャス ドット2として面白い商品として通用するだろう。
難易度2だからといって決して安易に取り組んではいけない。Yamamoto氏特有の有機質で繊細で絶妙な操作を要求する手順は一筋縄ではないことを予感させる。更に最後には驚きの秘密が秘められていた。
その上キャスト ドットは外すことと戻すことの両方とも同じように苦労する。個人的には戻すことの方が難しかったが、人によって意見が分かれるだろう。そして、その試行錯誤により吃驚の手順を発見した。
ゲームレベル2の所以は、まるでマジックのように僅か2回の操作でクリアできることだろう。その鮮やかさはキャスト リングにも匹敵する爽快さであるが、その手順を最初から発見することは困難だろう。但し、どんな動きを一手と数えるのかは色々な判断があるだろうし、単純な動きだけではないのは当然である。
何回挑戦してもその度に味わう摩訶不思議感覚は、C環の魔術師であるYamamoto氏の面目躍如である。それは初心者から腕に覚えのある強者まで全ての人が楽しめるものであり、特に「はずる」入門者にとって最適な一品が加わったことは間違いない。
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さすがにそれは言い過ぎの感はあるけれど、本質をついてる、凝縮した指摘と受けとめます。確かに、パタンしてコテンしたら筋はクッキリ見えますので、2操作でクリアはあながち間違いでもない。でも、そこでひっかかる私こそ難度神話に絡め取られてる。まるで生き物みたいに、ぬるりするりとぼくらの予想を覆す動きこそ、ドットの真髄かと。