2008年09月03日

 素。

 福田総理が、9月1日に退任を表明した。

 その前に、「総理が午後9時30分から、緊急の記者会見を行う」とアナウンスされていたから、特に驚かなかったが、その記者会見での記者とのやりとりは興味深かった。

 その状況を、今日の「Yahoo!ニュース」で「会見の最後の質問で切り崩した地方紙記者に注目が集まっている。首相は激怒したものの、官邸記者特有の“間合い”にとらわれない乾坤一擲(けんこんいってき)の質問は、首相の“素”の部分を引き出した。」と記事にしている。

 確かに、その会見は淡々としたもので、ある程度年をとってしまうと、「地位が器を造る」とは縁遠いものなのだと、同情の念も湧いてくる醒めたものであった。いくら唐突とはいえ、推敲を重ね尽くした原稿を読む言葉の軽さである。

 そこで、その質問に対する総理の返答。「『ひとごとのように』とあなたはおっしゃったけどね、私は自分自身のことは客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです!」。今までの言葉とは完全に異質であり本音であろうし、迫力がありますね。これを何時もできていたら、こんな結果にはならないだろう。そんな単純な話ではない!と言うのは充分に分かるのだが、自分の想いを、自分の言葉で語ることの必要性を、痛感させられる一言ではあった。


 そして、その後に続くTVの特別番組のお粗末なこと。天下のNHKの解説の人の「下手さ!」。放送に乗せる日本語になっていない。法外な受信料を、ほぼ強制的に徴収しておいて、こんな人材しか育てていないのか。呆れ却ってチャンネルを替えると、TBSの膳場アナの慌てよう。リハーサルを積み重ねないと、ここまで「しどろもどろ」となってしまうのか。彼女だってNHK出身である。

 人の[素(す)]なんか、見るものではないなと、自分のことは棚に上げ、少し落ち込んで往く初秋であった。
 

posted by 工房藤棚 at 20:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言
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