2008年10月14日

 幻想。

 怖い物を観てしまった。目を覚まさないといけないのだろう。
 こういう形で紹介していいのか知らないが、とにかく紹介してみる。もし、問題があるようなら、ご指摘下さい。

 それは、「個人破産−アメリカ経済がおかしい」@NHKスペシャル:Googleビデオ:2007年7月19日:放送時間49分:
http://video.google.com/videoplay?docid=-4896448479819549272」であり、警鐘を鳴らすという意味で、是非ご覧頂きたい秀作である。

 最近の若い人はどうなのか知らないが、戦後人それぞれであっても、アメリカは父であり、母であり、兄貴であり、姉貴であったはずである。流石「Give Me チョコレート」は知らないが、「名犬ラッシー」であり、「Coca-Cola」である。

 そのアメリカが凄い事になっていたのである。約50分なので、その気になれば、全部観るのはそれ程大変ではないが、それは、お金を借りても普通に返済する気は全くない。
 借りて借りて借りまくっても、うまいことに住宅価格は上昇するので、どこかで精算しようとしているのである。
 だが、生憎何時までも上昇するものなんてある筈もなく、現実に住宅価格の上昇が止まれば、ご臨終なのである。そして、止まった。

 この番組は一年以上も前のものである。こんな番組を製作して放映し、その上そろそろサブプライムローンが問題になり始めていたわけであり、それでも、まだまだと云っていたのだから、もう阿呆確定である。

 これは、こうなったから云える言葉ではないと思う。幻想であったのである。しかし、こんなもんに幻想を抱いていたなんて辛い。

 現実に金融危機となり、その損失を誰かが負担しなければ理屈に合わないのだが、これを観て「国際貢献だから」なんて云って、間接的であっても日本の税金を使われたら、日本人の勤労意欲は失われる。

 彼の国には「実るほど頭を垂れる稲穂かな」なんて言葉はないのだろう。

   幟

 金融工学という言葉がある。偽物である。何にでも、工学を付ければ真っ当になるのか。虚が名前をかえても所詮虚である。

 日本は、バブルが弾け、失われた10年と云われた。大手都市銀行に公的資金を投入して、色々な改革を曲がりなりにも行った。しかし、今でも大手都市銀行は、勝手な理屈を拵えて、税金を払っていない。その上、零細な預金に金利を払うつもりは全く無い。

 どんな企業でも、普通なら利益を上げ、税金を払い、従業員の生活を考えるよう努めるだろう。
 しかし、残念ながら、我が大手都市銀行には、利益を上げ、従業員の生活を考えるまでは過剰にあるのだが、一番肝心な納税という行動がない。

 駅前の一等地に店を構え、高給を侍りながら、日本の中小零細企業には一切の関心がない。しかし、アメリカの実業であるGeneral MotorsとFord MotorとChryslerの惨状は十分理解の上、傾きつつある米証券会社に巨額の出資をする発想が不気味である。

posted by 工房藤棚 at 19:07 | Comment(4) | TrackBack(0) | 独り言
この記事へのコメント
ビデオ観ました。
途中で放映時に観ていた事に気づきました。

消費を煽る怖さ。麻痺する怖さ。
茹で上がるまで気づかない愚かさ。

煙草の外枠に「身体に害がある云々」と書くのに
クレジットのミニマムチャージとやらには
「自己破産することがある云々」とは書いてないのでしょうか?
自己破産するまで貸す(クレジットを使わせる)のは
犯罪ではないのでしょうか?
薬物中毒と一緒で本人が阿呆であるのに決まっていますが。

銀行だけでなく経済界(対象が大きすぎ?)全体にいえることだと考えますが、部長級以上の給与賃金が高すぎます。
わけあってかなりの人の給与所得支給額を見てきた者の一人として、最初は我と我が目を疑い次第に慣れはしたものの強い違和感は今もあります。

会社が傾きかけてきたと分かっている当事者(経営の中枢)たちが、分かっていながら高級をとり続ける。イコールテンテン(≒)詐欺です。横領です。背任です。税金で助けてもらっても、のどもと過ぎたらまた高給です。法人税どころではなく自らの高給が大事です。もちろんです。当たり前だのクラッカーです。

・・・が、かくいう私も、そこにいれば貰います。当然に背任します。船が沈みそうなら真っ先に逃げるものの一人になります。
人間とはいやなものです。しかし、それが治まる御世というものなのですね。

失礼しました。
Posted by arara at 2008年10月18日 04:38
 araraさん、コメントありがとうございます。

 総悲観になる必要はないと思いますが、せめてトヨタの車を造っている人はトヨタの車が買えるような働き方の仕組みに変えていかないと、これからは益々車は売れないと思います。

 普通の人が、普通に暮らし、世間知らずでも高枕で眠れるように。
Posted by 工房藤棚 at 2008年10月18日 19:56
こんばんは
アメリカ人のキリギリスな人生観には呆れるばかりです。

「ミニマムペイメント」と言う制度も初めて知りました。

怖いのは、世界の経済が、アメリカ人が借金をして消費するという事の上に成り立っているという事です。

怖い物を観ました。


Posted by にぃにぃ at 2008年10月21日 00:06
 にぃにぃさん、コメントありがとうございます。

 当事者となると分からなくなるのだけれども、端から見ていたら以外と見える物ってありますよね。

 色んな事があっても、自分を、自分の今を、そんな目で見るもう一人の自分を持つ余裕を、失わないとする余裕が持てたら随分と違うのではないのでしょうか。

 けど、それにしてもですよね。
Posted by 工房藤棚 at 2008年10月21日 22:08
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