2009年02月06日

  どっちもどっち。

 
 「円天」と称する疑似通貨を売り物に、全国の約三万七千人の会員から、約千三百億円を集めた巨額詐欺事件は救い難い。

 何故、こんな簡単な詐欺に引っかかってしまうのだろう。一言で言えば荒唐無稽である。
 汗水流し、下げたくもない頭を下げて、やっと稼いだ大切なお金を、怪しげな人物につぎ込む、その発想が分からない。
 年利36%とか云っていたが、そんな美味しい話があるのなら、他人には喋らない。それが実現できたら僅かな元手で倍々ゲームであり、他人の出資に頼る必要もないだろうに。
 何悲しくて、赤の他人に本物の儲け話を教えるのか。

 逮捕されたL&G会長のかっての言葉。「(自分は)イエスキリスト、釈迦(しゃか)に次ぐ世界で一、二位を争う実業家だと霊能者が言っている」。なまじっかな法螺より、大風呂敷が効く例えか。
 ―組織的詐欺容疑がかけられているが?。
「円天を国家に採用させる事業計画があった。こんな計画が詐欺師にできるか。国家がもし円天を採用したら詐欺も何も吹っ飛んでいくだろう」。それは、そんな事業計画だからこそ詐欺師と呼ぶのである。
 しかし、一旦信じると明らかな現実も見えなくなってしまうものなのですね。怖いものです。

 だが、詐欺師に貢いだ金は闇に潜り込み、多分殆ど還ってこない。
 うまい話は決して転がっていない。それを自分で生み出すことができないのなら、身の丈に合った堅実な考えと暮らしが必要であろう。

実物は可憐なのに

 「欲に頂なし」は分かるのだが、「欲に目見えず」では、この世知辛い時代を生き抜いていくのは難しい。
 けれども、この国も年金制度という微妙なものを抱えているので、日本人は真っ当なものを見抜く目が曇りがちなのだろうか。

 大体、年金は掛金を25年以上納めないと受給権利が発生しないとは、まともな詐欺師(?)では思いつかないデタラメぶりである。

 確かな感性を育(はぐく)むのには、浮つかない土台や、将来への安心感が無いと難しいのだろうか。

posted by 工房藤棚 at 21:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言
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