2009年05月03日

ものみな終わりがある。雑誌「諸君!」休刊。

 文藝春秋の、日本を元気にするオピニオン雑誌「諸君!」が休刊することになって、5月1日発売の6月号で最後である。

 昨日、書店に行ったら、もう2冊しか置いてなかった。市内で一番の大型店がこの状態である。欲しい人は急がないと入手できないかもしれない。

 最終号は特別企画で、「日本への遺言」、「『諸君!』と私」、「<8人ラスト大座談会>諸君!これだけは言っておく」など本当にこれで最後なんだなと感慨深いものがある。

 そして「思想家列伝 輝ける論壇の巨星たち」では、当然ながら山本夏彦翁もその錚々たるメンバーの一人である。
 その副題は「風刺と諧謔を秘めた含羞の慈顔、怖い温顔」で石井英夫氏の視線が暖かい。

 書評「本の広場」でも、山本夏彦翁の最新刊「浮き世のことは笑うよりほかなし」が紹介されている。
 『山本自身「室内」の編集者であり、経営者で、この人が世に恐れられたのは、実業と文化を二つながら自己の立脚点にして<日常の些事から天下国家の大事>までを論じたところにあるのだとよくわかった。実務と文化と二つながら持ったのは、その昔の<武士>である。』
 流石の書評で、それは演出家 鴨下信一氏の手になるものである。

破壊とエコ。

 「諸君!」名物で巻頭を飾る「紳士と淑女」も、「ベリー・ベスト・オブ紳士と淑女1980ー2009」で『森羅万象に限りない好奇心を向けた三十年の歩みのなかから、各時代きわめつきの傑作を精選』したもので、堂々の50頁。

 最後に「読者へ」と「紳士と淑女」子からの最後のメッセージが掲載されている。それによると闘病中であるようで、無理をなさらずに早いご回復をお祈りします。

 そして、匿名であった「紳士と淑女」子の正体は最後の最後に明かされたのだが、それは山本夏彦翁と非常に関係の深い人であり、納得できるものであった。

 普通、雑誌の休刊とは廃刊を意味すると言われているが、公式には休刊なのだから、鮮やかな復刊を待ちたい。

 「編集後記」の最後に
 『 いざ、さらば諸君!また会う日まで−』


posted by 工房藤棚 at 12:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 山本夏彦
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