2009年08月26日

平成の歴史に刻む奇言「金がねえなら結婚しない方がいい」。

 希有の迷言となるだろう。「金がねえなら結婚しない方がいい」。

 昭和の「貧乏人は麦飯を喰え」も、受け継がれる金言である。肯定的にばかり使われるわけではないが、「麦飯を喰え」には救いがある。何故なら、健康にいいからである。
 たとえ、旨くはなくとも、「麦飯を喰い」這い上がって来いという、エールを含んでいて嫌みだけではない。

 だが、「金がないなら、結婚しない方がいい」には、救いや優しさは無い。正論ではあろう。しかし、正論であるからこそ、無造作に指摘されて納得する者は多くはないし、不必要に人を苛立たせる。

 そこには、格差の拡大への反省なり、落ちこぼれていく若者層への暖かい視点や、やりきれない世相への配慮なんてものは皆無である。

 ただ、ただ、言葉が軽いのである。人を不愉快にするだけだ。時代が大きく動くことを、リアルタイムに眺めて、人は何思うものだろう。絶望ではないが、希望でもないだろう。あえて言えば、理由なき不安か。
 世界第二の経済大国と呼ばれる日本で、経済的理由が、結婚への大きな障害となっているとは何という皮肉なのだろう。

 朝刊の『論壇@屋山 太郎―民主支持へ傾く世論』より。
 『一般会計予算の規模はこの10年、80兆円の規模だが、民主党は31の特別会計を合わせて207兆円とし、その枠内で予算を再配分するという。特別会計予算は塩川正十郎氏が財務相時代「母屋(一般会計)でおかゆを食べているのに、離れですき焼きを食べている」と評された代物である。すき焼き=埋蔵金だが、実態は明かされていない。与謝野財務相は「埋蔵金は存在しない」と断言していたが、15兆円の補正予算を組んだ際は2兆5000億円ほど出てきた。財務省には大臣にさえ明かせない会計の秘密があるのか。』

 長年の闇を、白日の下に晒すこと。それこそが、「交代」の価値である。
 膿を、溜め込めさせないこと。それを可能とするものが、名も無き者たちの一票の積み重ねである。
 

posted by 工房藤棚 at 23:27 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
あ、それって違いますよ。
ニュースなどではねつ造されてますけど、正確には「まだ職についていない学生に対して」結婚すべきではないと言っているだけ。
理にかなっていると思うんですけどね。
Posted by 「の」の字 at 2009年08月27日 02:44
「の」の字さん、コメントありがとうございます。

 「(まだ、職についていない学生に対して)金がないなら、結婚しない方がいい」なら、至極真っ当ですね。

 「(もう、職についている労働者に対して)金がないなら、結婚しない方がいい」も、正論ではあるのでしょう。

 ただ、「俺は、新聞は一切読まない」と明言する人を、トップに据える組織だけは遠慮したいなぁ。
Posted by 工房藤棚 at 2009年08月27日 21:08
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/31638237

この記事へのトラックバック
                                       .
Logo