2010年02月07日

 後始末。

 
 「竜馬がゆく」@司馬遼太郎が面白い。
 小説は、まして時代小説は殆ど読まなかったが、若い時読んでおけばよかったと、後悔の念の湧く痛快歴史書である。

 この物語が、全て事実だとは思わないが、社会が希望を失いつつある今、勇気を与えるものであり、一つ一つのエピソードが指針となる。

竜馬がゆく2


 その「竜馬がゆく(五)」より。
 心血を注いだ神戸海軍塾が、幕府により解散させられようとした時の話。勝海舟も危なくなった時である。
『まず陸奥に、
「金庫にかねはいくらある」
ときくと、ざっと五百両はあるという。
「それをみなに分配しな」
そう命じた。しかし陸奥は不服だった。
「塾は解散してもこれから一旗あげるんでしょう。その資金に必要ですよ」
「ばかめ」
竜馬はぎろりと陸奥をみた。
「塾生の大部分は藩に帰る。残留してわしについてくるのは一割ほどの人数だ。その一割ほどの人数が金を独り占めした、と評判がたてられてたまるか」
「しかし」
「も、くそもない。さっさと分配するこった。なるほど浪人会社をおこすにはこのさき金が頼りだが、金よりも大事なものに評判というものがある。世間で大仕事をなすのにこれほど大事なものはない。金なんぞは、評判のあるところに自然とあつまってくるさ」
「なるほど」
「そういう不思議なものが、会社というものだ。五百両ばかりの金に目がくらんで天下がとれるか」
「ははあ、それもそうだ」』

竜馬がゆく1


 時代は移って、
『集金の論理については「合法的なものは、もらう」と端的だ。』
 

posted by 工房藤棚 at 09:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言
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