2010年10月23日

季節巡って、八度目の秋。


 秋になると、もの悲しくなるのは、秋だからだけではないような気がする。

薬師寺 東塔


 季節が巡り、年を経て、また本格的な秋である。本当に厳しい夏であったが、やはり秋は秋である。

唐招提寺にて


 父は秋に亡くなった。もう、初冬といってもいい時期だった。そして、人生の師と仰いだ名コラムニスト山本夏彦翁が亡くなったのも秋である。そう、八度目の秋である。

唐招提寺にて


 残念ながら、今でも、こんなに明晰で切れの良いコラムには巡り会えない。

薬師寺 東塔


 自戒の念をこめて、『「夏彦の写真コラム」傑作選2@阿川佐和子』−「この世は一片の細菌培養肉」より。
 『何度もいうが江戸の町人は、役人はワイロを取りたがるもの也、責むるはヤボ也、いくら取替えても同じこと也と笑った。どうです人間というものをよく見ているじゃありませんか、新聞はあばいて読者をつかぬまの正義漢にする、自分がその席に坐れば必ずすることを、坐れないばかりにしなかったのが正義か、居丈高になって責める声には力がない。』

薬師寺 東塔


 視点は巡り、年を経て、また本格的な秋である。
 

posted by 工房藤棚 at 15:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 山本夏彦
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