1994年(平成6年)発売の「キャスト フラグ(CAST FLAG)」のFLAGは旗であるが、旗は旗でも、その動きからイメージした手旗であろう。
その仕上げは「CAST A.B.C」「CAST KEY」「CAST O’GEAR」や「CAST STAR」と同様の黒混じりの赤銅色で、渋い趣を醸し出す。
ゲームレベルは1なので簡単であることは間違いないが、その動きや発想はユニークで、また堅牢にできているのも好感が持てるものである。
台座から左右に動く旗を外し、戻す行程を楽しむもので、ゲームレベル1といえどもパズルである。そこには「なるほどネ」と唸る動きがあり、「そういうことネ」という仕組みが潜んでいる。
制限のある手旗の動きや仕掛けは、言われている程単純なものだろうか。
できてしまえば何とでも言えるのは、人の世の常である。
比較的難関といわれている資格試験などをクリアした人に「やはり難しかったですか」と問うと「いやァ、本当に苦労しました。まぐれです。幸運でした」などと答える人は希である。なでしこの澤穂希も真っ青になるほど希である。
だから、異常にプライドの高い初心者には、簡単だからと勧めてはいけません。尋常ではなく丈夫な手旗が二度と動かなく恐れさえあります。
ゲームレベル1ながら、初期のCastPuzzleを支えた赤銅色3兄弟「ABC・キー・フラグ」に敬意を表したい。
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生産終了ということで手遅れになる前にこのキャストフラグとキーを購入したのですが、見事にツボな逸品でした。
正直実際に手に取るまではレベル1という壁が邪魔をしていたのですが、テーマである旗を見事に連想させる動き、インテリアとして置いて良し、コンパクトにして持ち運んで良しと素晴らしい物でした。
これほどの逸品が引退とは本当に残念でなりません。
CastPuzzleは、その趣味性の高さやコストに比べかなり安価で販売されていると思います。メーカーとしては時代が経って殆ど売れない商品を、いつまでも販売するメリットは少ないかもしれませんが、先人が汗水流して開発した名品が消え去るのは寂しいことです。
品質も全商品統一価格に拘らず、商品によっては、より愛着の湧く仕上げなどにレベルアップすることもひとつのアイデアだと考えます。
また是非お立ち寄り下さい。