迷路系で難しさの双璧はキャスト デュエットと、このキャスト ラビ(CAST LABY)であろう。ラビとは迷路とか迷宮のラビリンスからきているようだ。発売は1997年で監修はかの芦ヶ原伸之氏である。
ラビの難しさは、キャスト レフと共通するもので、裏表が迷路となっているので頭が混乱してなかなか自由に動かせないことである。その上ラビは外すリングの爪の位置が上下違っているので戸惑いに拍車を掛ける。
実際に迷路に踏み込むと、リングの角度の取り方がポイントになることが分かるが、それ以上に迷路の為の迷路が入り組んでいて気力を萎えさせる。総合難易度5、ひらめき指数4、論理指数5が阻むクリアの道は想像以上に遠く、どうやって論理的に解決するのか途方に暮れる。
外す時の解放の瞬間は見当が付くのだが、迷路系の常套で遠くから攻めるのが王道と狙いを定めるのだが、それが脱出の決め手になるのかは別である。これは迷路は当然として迷宮であり、避けたいのは迷宮入りだがその可能性は低くない。
パズルの楽しみ方も色々で、無事解放できた時、その状態をじっくり観察し、メモを取り、最後には念入りにデジカメまで持ち出す。それも一つの方法だが、全く無造作に外し暫くそのままにしておいて、おもむろに元に戻す。これを行おうとするとラビはまたまた苦労する。
結局、人の頭は裏表を同時に理解し、その上また左右の位置関係を考慮して論理的に進むことは不可能だということは納得せざるを得ない。ただ、難しいことにこそチャレンジ精神が奮い立つのも事実である。それ故にキャストパズルも難易度の高いものに人気が集まるのだろうし、「憎まれっ子世に憚る」でキャスト ラビへの評価も当然なんだろう。
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