星を取り出しまた元に戻すパズルは、その名前の通りのキャスト スターがあるが、このキャスト ケージ(CAST CAGE)も同じく、こちらは金色の星である。
キャストパズル初期の作品は芦ヶ原伸之氏の監修によるものが殆どだが、このケージも同様である。総合難易度は3、ひらめき指数4、論理指数2であるが少し数字が大き過ぎないだろうか。
何故なら、これも相性なんだろうけれどスターは散々苦労し約一年かけてクリアしたのだが、このケージは実は外すのに1分を必要としなかったからである。これは運が良いと喜ぶべきか、不運を嘆くべきか。パズルでもなんでも、最初の印象が重要で後々までそこに捕らわれてしまう。
現実として、スターには開放する位置や星の角度は無限の可能性があるのだがケージは限られてしまう。籠には四つしか開いた口はないので、最後は籠の鳥ならぬ星も無事解放される。それは、めでたいはめでたいが、めでたさも中ぐらいなりか。
キャストパズルでは、難易度の低い商品はどうしても不利である。折角購入してもアッという間にクリアしてしまうと物足りない。定価は同じだから満足度が低くなるのは仕方がないだろう。けれども、色々ある、多様である、何でもある、飽きさせない、懐が広い、底が深い、片寄らないのは大切で大事である。
古くからある作品が消えていき、余り売れない商品が姿を消す。それはコストとか、合理性を考えると当然の結果かも知れないが、パズルも一つの立派な文化であり、先人が苦労して発掘し復刻した財産が失われていくのを見るのは非常に残念である。
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