金と銀のそれぞれ二つのパーツからなるキャスト リング(CAST RING)はかなり大きい。そのサイズはリングからのイメージとは遙か遠く、指三本は充分に収まってしまうほどで、純粋にパズルとして楽しむものである。
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これも「バラしてから元に戻す」復元型のパズルであり、キャスト コースターとは違って簡単にバラバラになるが、キャスト リングUよりはズッと安定しているので丁度良い具合である。総合難易度4、ひらめき指数4、論理指数3はそれでよいのだが、個人的にはかなり難儀した。だが、その怪しさは銀より金であることは読めた。
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Amazonのレビューを見ていたら気になる意見を発見した。「えんけれる」さんの「バラバラで繋がってる状態から、この初期状態に10秒で戻せるといったら? 知り合いが編み出したのを教えてもらったのですが、それからこの知恵の輪が好きになりました」というものである。10秒はおろか、その何十、何百、いや、何千倍もの時間を掛けてようやく完成できたものが僅か10秒で可能と書いてある。
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それからは苦節の道が続いたが、ようやく辿り着いた黄金の手順は、まさに「まるで手品のような」がふさわしい。吃驚仰天とはこのことで、目から鱗が落ちることがあることを実感した。それは単純だが美しくシンプル イズ ベストを地でゆく鮮やかさである。しかも、それはその気になれば誰にでも容易に発見できる手順であることが貴重であり、まるでコロンブスの卵である。
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リングの発売が2000年であるから早12年。購入した人は数知れないだろうが、この驚きを驚いた人は一体どれほどいるのだろう。戻すことは諦めた、もう久しく触っていない、上手い話は信じない、怪しい誘いは警戒する、そんな人は是非試して下さい。巷では簡単ではないが難しくもないとの評判なので、私ほど苦労していないとこの喜びを共有できるのか一抹の不安はあるが、その禁断の方法とは?。
4本のリングの配置が肝心で、金のリングを捻る華麗で驚愕の一手と、それに続く銀のリング同士のスマートな立ち上がりは瞬く間である。レビューにあった、それから「好きになった」が重要で、私の中でもリングの評価は鰻登りである。何かの拍子で急に好みになったり相性が良くなったりすることはよくある話である。これはキャスト リングへの思いを一新すると同時に、キャストパズル全体への興味を倍加する切っ掛けとなるものだろう。
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