2013年02月18日

三拍子揃ったCastPuzzleキャスト デルタ。

 
 キャストパズル発売30周年記念 第一弾は、三が三拍子揃ったキャスト デルタ(CAST DELTA)である。
 名前のデルタは「三」角形、テーマ漢字は「参」で、総合難易度は「3」と揃い踏みである。「ひらめき指数」は2、「論理指数」が3の通り簡単では無いが難しくはない。

キャスト デルタ1


 三といえば昔から調子が良い数字で、三種の神器と言えば天孫降臨の時に天照大神から授けられたという鏡・剣・玉のことであり、戦後の電化製品のそれは、白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫であった。
 御三家では、徳川御三家が有名で尾張徳川家・紀州徳川家・水戸徳川家は皆が知っているし、芸能界での御三家は随分古いが橋幸夫・舟木一夫・西郷輝彦、新御三家は野口五郎・郷ひろみ・西城秀樹であり、スパーク3人娘は伊東ゆかり・中尾ミエ・園まりで、新三人娘は南沙織・小柳ルミ子・天地真理が、花の中三トリオといえば森昌子・桜田淳子・山口百恵など、なんでも三つにすると妙に据わりがよい。

CAST DELTE2


 オフィシャルサイトは勿論のこと、パッケージの写真でも外したところは?となっている。数多いキャストパズルの中で、公式に片方しか表示しないのはこれだけである。ただ今のネット時代では直ぐにその姿が明らかになるのだろう。それは知らないほうが楽しめるのは間違いないが、知ってしまったからといって興味が極端に削がれるほどのものでもない。

3


 角のとれた三角形は、文字通り三角形が3個組み合わさっていて、それを外し戻すものだが、その動きが微妙というか絶妙である。ある程度は動くので、どうにかなりそうな気配はあるのだが、どうにもならないもどかしさ。仕掛けは見えないし、緩いが頑丈な三角の形は三つ巴のように安定したものであり、あの名高い毛利家の三本の矢の教えは伊達ではないことを悟る。

4


 直接見える姿は違えども、キャスト デルタはあの三菱のスリーダイヤモンドを思い起こさせるものである。端正であれば揺るぎないのは間違いないし、ある種の美しさを誇っている。けれどもそれでは堂堂巡りとなるので、そこで発想の転換である。三菱でも重工業と、電機と、自動車でバランスがとれているわけではない。そうして、だからこそ成り立っているのだろう。
 均衡と不均衡。調和と非調和。安心と不安。納得と不満。妖しさと危うさ。それは視点次第で紙一重。

CastPuzzle5


 昭和58年(1983年)、HANAYAMAがキャスト キー・キャスト スター・キャスト A.B.Cを発売開始して早30年。派手に話題になることは少なくても、着実で堅実な歩みである。
 今年はそれを記念して3〜5品の新作を予定しているとのことなので、今後もいいペースで追加されるのだろう。高い難易度のキャストパズルの発売も期待したい。
 

posted by 工房藤棚 at 19:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | HUZZLE・CastPuzzle
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