テーマ漢字は、普段は使わない「搦(から)む」の「搦」であり、ひらめき指数は2、論理指数が5で、総合難易度は前作のキャスト シリンダーと同じ4である。難易度4といえば、キャスト ドーナツがひらめき指数5で論理指数2であり、それは絶妙というのか微妙なのか。別に客観的な値ではないし、難しさには得手不得手があるので一概には言えないが、時が経つとその数が馴染んでくるから不思議なものである。
CastPuzzle得意の金色と銀色の鍍金仕上げであり、余り目立たないけれども銀色のピースに「TW」が、金色には「IST」が刻まれ、二つ合わせて「TWIST」と読める形が初期状態である。逆に言うと、ツイストとならないのは旅の途中である。パズル銘が刻んであるのは恒例であるが、それが直接ヒントとなっているのは珍しいだろう。
それぞれの内側の凸が、自由な動きを妨げていると同時にガイドとなって、二つのC環を外したり戻すのだが、当然簡単ではない。正に、搦(から)み縺(もつ)れて組(く)んず解(ほぐ)れつであるが、それを快感ととるか厄介と思うかが、楽しめるか気持ち良いかの岐れ道である。
ただ、間違いなく閉ざされた空間なのだから、常にゴールと隣合わせなわけである。けれども、そこはパズルの仕掛けであり一筋縄では無いのだが、粘り続ける気力と裏表になる。また、戻す時の初めの一手が「それしかない」となり、紛れがないことが奥の深さを消していてバランスは難しいものである。
C環は、パズルの基本でもあり長い歴史もある。キャストパズルでも、原点ともいえる総合難易度1のキャスト シーブリームから、難易度6で同じオスカー氏によるキャスト チェーンまで、形は色々と工夫されているが多数ある。しかし、キャスト ツイストを手にすると、まだまだ可能性を秘めていることが実感できる。同じようにCastPuzzleも、今年と同じようなペースで充実し益々発展することを期待したいし、HANAYAMAは必ずそれに応えてくれるだろう。
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