2015年10月24日

この道はいつかきた道 キャスト メビウス。


 発売が延びに延びていたキャスト メビウス(CAST MÖBIUS)がようやく手に入った。2度の発売延期は難易度を上げる為か、別解の潰しか、はたまた製作上の問題か。

外箱
 メビウスの帯とは、帯状の長方形の端を180°捻り、他方の端に貼り合わせた形の曲面であり、もしこのCastPuzzleを一発で鋳造できる金型を考えることができたらノーベル賞ものであろう。

 MÖBIUS
 というわけで、当然繋いであるのだが、廉価で行うわりにはかなり高度な加工がさりげなく施されている。仕上げのレベルも文句のないものであり、そのあたりが金属パズルを長年販売してきたハナヤマの面目躍如である。

キャスト メビウス
 青色の外箱は総合難易度4を表し、ひらめき指数3、論理指数5は甘々だろう。テーマ漢字はそのものの「帯」。難易度が高い方が売れ行きが良いのは分かるが、論理指数5は厳しい。迷路系にどんな高度な論理的思考を要求すると言うのだろうか。もたもた悩んでいるのだったら「頭よりも手を動かせ」が早道じゃないか。

CASTMÖBIUS
 キャストパズルの公式サイトのTwitterで「さらっと外せてしまう場合もあるでしょう。ドツボにはまると無限のループを彷徨うことになりますが」を読んだ時、随分と怪しいことを何気なくつぶやくものだと不審に思ったが、その「さらっと」に該当し嫌な予感的中である。故にクリア時間は書けません。

キャストパズル メビウス
 迷路系の典型作であるCAST LABYにも通じる雰囲気があるが、決して二番煎じではない。キャストパズルのメビウスの帯は難しさや手応えよりも、いつか来た道がいつの間にか目指す道に変わる不思議感覚に驚いたり納得するものなのだろう。

CAST MÖBIUS
 作者のOskar Van Devenyer氏はオランダの天才パズルデザイナーであり、彼の生み出したキャストパズル群には圧倒される。現在販売されているものだけでも、発売順にチェーン、オーギア、レフ、デュエット、ナットケース、エクア、マーブル、H&H、ツイストと多種多彩であり華麗である。

メビウスの帯
 その中で三つ選べと言われたらCAST CHAINとCAST MARBLEは別格で、最後の一つはCAST EQUAか人によってはCAST NUTCASEか。個人的に全てのキャストパズルのなかでもベストであるキャスト チェーンは2002年に誕生しているのだから、高い位置での息の長さにも敬意を表したい。

CastPuzzle倶楽部
 最近世に送り出されるCastPuzzleは、それなりの難易度が設定されているが強力な衝撃を受ける飛び抜けたパズルはない。それが容易でないことは見当が付くが、発想の転換で一度広く一般から作品を募集するのはどうか。意欲あるアマチュアが自分のアイデアを世に問う機会と歓迎し、意外な掘り出し物で飛躍の可能性は大きく高まるだろう。


posted by 工房藤棚 at 14:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | HUZZLE・CastPuzzle

2015年07月21日

それをパズルと呼ぶならそうなんだろう〜CHESS PUZZLE〜2、ROOKを手にして。

 
 安物にはない輝きを秘めていた。滑らかな曲線と永い時間が育んだ洗練には人を安らかにする落ち着きがあった。

チェスパズル ルーク
 ROOK(ルーク)は静かに佇んでいた。

チェス ルーク
 <鍵のコイン>を封印しているという。

CHESS PUZZLE ROOK
 だからパズルと名乗っているらしい。

CHESS ROOK
 浮世では素直も一つの才能である。

ChessPuzzle
 それはチェスの駒をモチーフにした優しく美しいオブジェ。
 

posted by 工房藤棚 at 18:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | HUZZLE・CastPuzzle

2015年07月20日

それをコインと呼ぶならそうなんだろう〜CHESS PUZZLE〜1、BISHOPを手にして。

 
 CastPuzzleの新シリーズであるプレミアム〜チェスパズル〜が発売となっている。はじめ6月末の販売開始予定が7月末に変更となり、いつの間にか7月18日発売となっていた。

チェスパズル ビショップ
 一挙6品の勢揃いであるが、チェス駒は6種類なのでこれでチェスシリーズはお終いである。このシリーズは価格が統一されていなくて、三千円強から二千円弱まで大体大きさに比例しているようだが、本家のCastPuzzleと較べると大分高い。

チェスビショップ
 価格は高くても、それなりのインパクトなり価値を見い出せるなら、それはそれである。このシリーズのテーマは『封印された幸運のコインを探し出せ!』ときた。外箱には、コインに関する蘊蓄が色々と記述してあるので、コインに対する期待は否が応でも高まる。

CHESS PUZZLE BISHOP
 BISHOP(ビショップ)に封印された物を探し出した。オオ!、これがコインか。悪夢か。騙されているのか。ビショップに封印されたコインはフクロウをモチーフにしたものというが、ガチャガチャなら十円でも苦情がくるレベルであろう。

CHESS BISHOP
 パズルとして見ても苦しい。CastPuzzleでいえば、内部構造の”読み”で挑む「からくりボックス系」なんだろうが、予想した通りであり、それ以上でもそれ以下でもない。目に見えないだけで、頭で見えてしまう。そして、現れたのが、さんざん煽ったコイン擬き。

CHESS PUZZLE
 まさかこの流れのまま五品続くとは思わないが、次のROOK(ルーク)には更なる試練の予感がする。
 

posted by 工房藤棚 at 16:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | HUZZLE・CastPuzzle
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