2011年02月27日

「漢検生涯学習ネットワーク」設立のご案内。

 
 財団法人 日本漢字能力検定協会より、「漢検生涯学習ネットワーク」設立のご案内が届いた。

雨の桜


 日本語を生涯にわたり学び続けていただく方を支援するため、平成23年4月より設立するそうです。
 それは、漢検1級・準1級の合格者を対象とした会員制の組織で、毎年各地での漢字や漢字文化に関するセミナーの開催や定期的な通信の発行などを行うと書いてある。

雨の桜


 「登録は同封の登録用紙をFAXもしくは郵送でお申し込みください」となっている。しかし、該当者でも住所変更などで案内が届かない人もいるだろうが、下記に問い合わせをすれば問題ないだろう。

雨の桜


 参考にご案内での概要を示します。

 <漢検生涯学習ネットワーク 概要>

●会員の条件:当協会主催「日本漢字能力検定」1級もしくは準1級に合格した方。
●入会金・会費:なし (ただし、開催イベント等にかかる費用をご負担いただく場合があります)
●主な活動(予定)
 ・漢字、漢字文化に関する生涯学習セミナー(会員向け):年2〜3回程度
 ・定期的な通信発行 (郵送もしくはメールマガジン)
 ・会報誌の発行 (会員からの投稿誌)
 ※そのほか、情報誌『漢検ジャーナル』や、当協会が開催する各種セミナーやイベントのご案内などをお送りします。
 ※郵便での案内は、基本的に国内在住者のみとさせていただきます。
●開始時期:平成23年4月1日より運営開始。
●問い合わせ先
 財団法人 日本漢字能力検定協会 開発部
 住所:〒600-8585 京都市下京区烏丸通松原下る五条烏丸町398
 TEL :0120−509−315(平日9:00〜17:00)
 E-MAIL:lifelong@kanken.or.jp

雨の桜


 生涯学習には賛成であるし、漢検一級も諦めたわけではない。だから、良い機会ととらえて参加する予定です。
 一体、設立時、何人ほどのネットワークとなるのだろうか。また、一年後どのような姿となっているものだろうか。案外楽しみです。
   

posted by 工房藤棚 at 08:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 漢字検定

2009年05月19日

肝を冷やす奴。

 財団法人「日本漢字能力検定協会」の大久保前理事長と、長男の前副理事長が背任容疑で逮捕された。

 どんな経緯で、財団法人となったのかは知らないが、当人たちには、さほど罪悪感はなかったのだろう。
 自分が作り、自分の物を、自分の利益の為に利用することに後ろめたさを感じる人はいない。多分それと同じである。

 けれども、潮目は完全に変わっていたのである。しぶしぶ、理事長と副理事長の席は降りた。しかし、ここまで追い詰められると予想していただろうか。それが逮捕である。これは間違いなく起訴されるだろう。
 草g君とは違うのである。もう、覚悟するしかない。

 当初の、公益法人としては儲けすぎが、一転、真逆の背任容疑である。それでは、この団体を適切に運営していたら、どれだけ利益が上がっていたのだろうか。この公益法人のいい加減さは氷山の一角なのだろうか。

 どんな尾を踏んだのか知らない。おそらく虎に似たものなのだろう。どんな鱗に触れたのか知らない。それは龍の顎の下のものだったのだろう。

 肝を冷やしている奴も少なくは無いはずだ。「天に口あり地に耳あり」というが、「天に口なし、人を以て言わしむ」という言葉もある。だが、やはり「天網恢恢疎して漏らさず」を肝に銘じる必要があるのでしょう。


posted by 工房藤棚 at 20:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 漢字検定

2009年04月26日

「大久保」→「Ork(オーク)」→「樫の木」。

 漢字検定を実施している「日本漢字能力検定協会」の改革が、風雲急を告げている。

 6月に実施予定の漢字検定が中止となったら大変だ。受検申請は随分と前から受け付けていて、その影響は計り知れない。
 検定に向けて、計画的に地道に学習を続けている受検予定者は大勢いる。だから、漢検協会としては、万難を排して実施に漕ぎ着けるよう必死である。

 それにしても、漢検協会の実体は随分といい加減なものだ。
 実質的な支配者であった大久保前理事長の儲けの為には怪しい操作が横行していて、完全に公私混同である。しかし、その人にはその自覚は殆どなかったのだろう。

 この問題が発覚する前から、漢検協会の機関誌名「樫の木」は不自然な感じがしていた。それが、「樫」→「Ork(オーク)」→「大久保」繋がりと聞いて、その感性の悪さと厚顔さに違和感を感じたものだった。

 漢字検定を、日本一の受検者を誇るものとし、年末恒例行事となった清水寺での「今年の漢字」発表の扱いも、彼らの功績は大であったのだろう。
 けれども、それが慢心、横暴、腐食、不正と進んでしまうのは辛いものである。

 不祥事を起こす企業・団体では、後継者が身内である事が多い気がする。それは、彼らに高い倫理を求めるのは無理があるということなのだろうか。ところが、一線を踏み越えると元も子も失ってしまうのである。

 問題が発覚してからの対応も、事態を甘く見ていたとしか考えられないし、その改善策や修正速度は情けないものであった。
 あれでは、誰も納得させることができないだろうとは、端から見ていると皆が思う。だが、当事者となるとそれが見えないのが悲しい現実であり、見えないからこそ無茶をするのかもしれない。
 それが、裸の王様の怖さである。裸の王様と、その王様を師として育った王子様の悲劇である。

戸田港

 「漢字検定」は個人のものではない。「漢検協会」も個人のものではない。
 暫くは受検者数は大きく減るだろう。しかし、「漢字検定」自体には罪はない。
 その検定に価値を見出す人は少なくない。また、それは挑戦に値するものであると考える一人である。

 「漢字検定」存続の危機は、「漢検協会」改革の好機である。
 スッパリ、スッキリとした再生を期待する。


posted by 工房藤棚 at 07:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 漢字検定

2009年04月25日

愉しめました。「漢字検定エンジニア版」

 「 Tech総研一歩先が見えてくるエンジニアライフ応援サイト 」の「漢字検定エンジニア版」が面白い。

漢字検定エンジニア版

 問題は前半の10問が読み問題。後半の10問が書き問題。しかし、両方とも3択形式なので心配は無用である。

 その結果は100点満点。

漢字検定エンジニア版結果

 お遊びといえど、やはり満点は嬉しいものである。
 自慢となってしまうが、問題はそれなりのレベルである。エンジニアでなければ、「そんなの知らない」でも通用する問題が1/3程度はある。
 是非、一度チャレンジしてみて下さい。

 ●点数を見直して満足?反省?の採点コメントは『エンジニアだから漢字なんて知らなくていいんだ、なんて言わせない! 分野違いの漢字もしっかりフォロー、目指せ!エンジニア界の漢字博士。』 ハイ!。


posted by 工房藤棚 at 18:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 漢字検定

2009年03月01日

書けない漢字が書ける本。

 
 「書けない漢字が書ける本:角川SSC新書@根本 浩;2009年1月25日発行」が面白い。

 副題が「語呂合わせで覚える超難書漢字」であり、裏表紙には『この本は、書けない漢字が語呂合わせで書けるようになる本である。今まで何十回となく書き写しても書けなかった難しい漢字が、たった一度で、しかも面白いくらい簡単に「一生」覚え続けられという、驚愕の掘り出し物的な本である。流行歌のフレーズが耳に残るように、印象的な語呂の流れが字形を自然に脳に刻み込んでくれるのだ。』

 その帯に「もう、どんな漢字も怖くない!!
       これは漢字の覚え方革命だ!!
       漢検受験者必読の書!」と謳っている。
 流石に大袈裟過ぎであるが、読む本では無く、時間が空いた時、開くのに丁度良い構成である。

 それは、
 はじめに
 第1章 さらりと書けたらかっこいい漢字
      鬱、蘊蓄、顰蹙〜麒麟、鰐、駱駝まで24漢字
 第2章 読めるけどなかなか書けない漢字
      杜撰、淘汰、捏造〜絨毯、琥珀、石鹸まで32漢字
 第3章 大人の常識として書きたい漢字
      挨拶、躾、懸命〜鰻、鶏、鷹まで24漢字
 おわりに
 となっている。

 右頁が「覚え方」で、左頁が「語源うんちく」であるが、その語源蘊蓄が語源だけにとどまらず、そのものの蘊蓄も記載され楽しめる。 
 例えば、「蜥蜴」の項では、「ちなみに、体の色を変えるカメレオンもトカゲの一種である。同じ仲間であるが故に、普通のトカゲも少しは体色を変える事もできるのだ」。

 肝心の語呂合わせであるが、『「薔薇」は「サドの人々、回転ずしはサビ一番」』、『「檸檬」は「ウキウキした心でサラダを一丁。草木は一トン」』。
 少し「覚え方」を参考にしないと分からない。だが、それを読めばそれ程無理はない。
 けれども『「蜜柑」の「秘密の虫の木は甘い」』、『「蜥蜴」の「トカゲという爬虫類の分析はた易い」』などは明快である。

 漢字検定のレベルも示されていて、しっかり作り込まれた印象のある良書であり、当然、普通の人にも十分楽しめる教養書である。



posted by 工房藤棚 at 10:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 漢字検定
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