それは、表計算ソフト「Excel」(エクセル)の利用能力を、言葉でなく資格として証明できるマイクロソフトが提供する資格認定制度であり、実際にパソコンを使って、Excelの習熟度が試される。
そして、SpecialistレベルとExpertレベルがあり、Specialistレベルは知らないが、Expertレベルはそんなには簡単ではなく、故にポイントが高いと自負しているのである。(冗談ではなく、当時パソコンスクールで、「Excel Expert」の合格コースの受講料が約16万円となっていて驚いた)。

意欲が高い後輩に触発されて挑戦したのであったが、その学習をしなければ踏み込めないレベルを知り、ある程度自分のものとした経験は貴重であり、分からないことがあっても粘れる自信を生んでいて、同じ時を生きた証でもある。
そして、これは新天地に赴くチャレンジャーへの感謝の言葉であり、「自分を信じる」ことで、ほとんどが解決できるであろうと、細やかではあるが、応援のメッセージである。
そんなこともあって、「Excel」大好きである。会社で使うソフトは、殆どExcelのみといってよい状態であり、表が一切なくても表計算ソフトなのである。
しかし、少し込み入ったことを行おうとすると、途端にExcelは苦手と言う人が結構いて、惜しいなあと思ってしまう。
Excelは、グラフも簡単に作成できて、下のグラフ程度で、あまり拘らなければ、直ぐできる優れもののソフトである。

「好きこそ物の上手なれ」はうまい言葉で、好きなことは熱心に努力するので、上達が早いということであるが、「熱心に努力する」ことができるのも、ひとつの才能である。
ただ、「下手の横好き」という諺もある。そのうえ、「好く道より破る」という諺もあり、人は得意な分野だと、調子に乗りすぎてかえって失敗するということである。
Excelでいえば、普通にできることを難かしくして、他の人が修正することもできない状態は、まさにそうである。
けれども、(誰でも)自慢話をするようになったら、「井蛙の見」を肝に銘じて、自重が必要であろう。